愛玩動物看護師国家試験勉强で何から始めたらいいかわからない!?→戦略を考えよう!

勉強法
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国家試験の勉強は効率よく行わねばなりません。

たいていの国家試験受験者は、現職の動物病院の仕事があったり、生活費をアルバイトで稼がなければいけなかったり、家族の介護や育児に追われてたりして、一日のすべてを国家試験の勉強に使うのは難しいと思います。

一度学んだ知識も、時が経てば必ず忘れるものなので、あなたが稀代の天才でもないかぎり、やみくもに勉強するのはよくありません。

ここでは、国家試験の勉強をはじめる前に考えておきたい国家試験勉強の基本についていくつか解説します。

あらかじめ忠告しておきますが、勉強方法は人それぞれです。

ここで解説した方法が絶対ではありません。

最後に受かっていれば、その勉強戦略が正解ということを忘れないよう柔軟に考えましょう。

出題数・失点数の多い科目から優先して勉強する

何十時間も必死に勉強しても、得点につながらなければ意味がありません。

愛玩動物看護師国家試験の出題科目は合わせて24科目ありますが、その出題数は均等に割り振られていません。

1科目で10%以上得点可能な科目もあれば、1%以下の得点しか稼げない科目もあります。(もしも均等に割り振られていれば1科目あたり約4%あたえられるはずです。)

管理人
管理人

どうせなら1科目で得点を稼げる科目からやりたいですよね?

ちなみに2022年の予備試験の出題割合についてはこちらの記事で解説しています。
2022年予備試験の出題傾向

言い換えると、科目ごとに勉強時間の価値はちがうということです

たとえば「生命倫理・動物福祉」と「動物形態機能学」を10時間ずつ勉強して両方を完璧に理解したとしても、動物形態機能学は13%も確保できる一方、生命倫理・動物福祉は1%しか得点できません。

このように、出題数の少ない科目の勉強は、多い科目に比べてとても効率が悪いのです。

また、過去問を解いて、出題数は少なくても自分がたくさん失点している科目があれば、そっちを優先すべきです。

もしもこの記事を読んでいるあなたが、これまで勉強について悩んだことがない超天才でもないかぎり、出題数・失点数の多い科目から順に勉強することをおすすめします

科目別の勉強は問題集を解くことから始める

愛玩動物看護師国家試験を受験する方は、たいてい一度すべての内容を学校でインプットしていると思います。また、現職の旧動物看護師のかたもすでに予備試験前に一通り勉強している方も多いとおもいます。

完璧には覚えていなくても、「なんとなく聞いたことがある」みたいな状態ならOKです。

その状態で教科書を開いてもう一度インプットに時間を使うのはやめましょう。

その理由は主に2つあります。

理由①試験に重要でない概念・単語を覚えるのに時間を浪費してしまうから

特に現場で活躍されている旧動物看護師の方は「この知識は現場で使う!」とか「この話院長先生がしてた!」とか、背景知識をたくさん習得していると思います。

しかし、「現場で使う知識=試験で使う知識」とは限りません

また、教科書を読んでいると、「この病気面白いな」とか「この臓器のこともっと知りたいな」とかで、自分の興味関心が高まった項目について深く学びすぎて、気づいたら試験で使うレベルを超えた知識を習得していることがあります。

もちろん、勉強に興味を持ってすすんで深掘りすることは実社会ではとてもとても良いことです。きっとあなたは現場でも頼りがいのある動物看護師になれるでしょうし、他の業種でも成功しやすいと思います。その調子で動物看護学やその他の分野の勉強に励んで自己成長につなげていきたいものです。

しかし国家試験対策という領域では、知識の深掘りは非常にコストパフォーマンスが悪いです。

得点に必要な知識だけ習得したら、さっさと次の項目へと進みましょう。

狭く深い知識よりも、広く浅い知識が試験合格のコツです。

理由②インプットよりもアウトプットの方に時間を割くべきだから

インプットとは、知識を読んだり聞いたりして自分に取り入れることで、教科書を読んだり、講義を聞いたりすることが該当します。

アウトプットとは、知識を書いたり話したり行動したりして外部に表現することで、ノートにまとめたり、問題を解いたり、問題を作ってだれかに話したりすることが該当します。

知識はこのインプットとアウトプットを何度も繰り返すことで習得され、この繰り返しを勉強と呼ぶのです。

「問題を解いて(アウトプット)終わり」や「教科書を読んで(インプット)終わり」というのはただの消費です。

「問題を解いて(アウトプット)解説を読む(インプット)」だったり、

「教科書を読んで(インプット)問題を解く(アウトプット)」として初めて勉強と呼べるのです。

さまざまな書籍で語られているように、知識や技術の習得において、インプットとアウトプットは3:7ぐらいにするのがちょうど良いとされています。だいたいインプットの2倍の時間をアウトプットに割くべきです。

理由①で説明したように、闇雲にインプットすると時間を浪費しやすいです。

インプットの2倍をアウトプットに使いたいのに、インプットで時間を使いすぎては元も子もありません。

良質の情報を短期間でインプット(解説・教科書を読む)するために、まずはアウトプット(問題を解く)から始めるのがおすすめです。


網羅的なまとめは作らない

「網羅的」とは「関連する項目を残さず集め、カバーしている」という意味です。

愛玩動物看護師国家試験の範囲は膨大です。

教科書の厚みも人を殺せるような規模となっており、この範囲をすべて自分用まとめノートなどに書き写すととんでもない時間がかかります

もちろん、まとめノートの作成も立派なアウトプットですから、着実に知識習得の役に立つにちがいありませんが、なにぶんそれを作り終えるには圧倒的に時間が足りません

科目のすべてをカバーするようなまとめノートの作成は国家試験対策では基本的に避けるべきです。

とはいえ、全くまとめを作らないのはもっと悪いので、まとめる時はまとめる箇所を限定しましょう

たとえば「問題で間違えた概念・単語だけをまとめる」などです。

そうすれば、自分に不足している部分だけ効率的に習得できますし、アウトプット主体の勉強につながります。

網羅的なまとめを作らないとと頭に入らない…

不安です。

そういう方は「教科書にマーカーを引いたりコメントを直接書き込んで特別な教科書をつくる」のがおすすめです。

そもそも教科書こそが完璧かつ網羅的なまとめなので、あたらしく作成するのは「網羅的とはいえない」か「教科書よりも情報量が多い」かのどちらかになるはずです。

教科書を自分にとって見やすく改造し、利用することで、「網羅的かつわかりやすいまとめ」が完成します。

もちろん、網羅的ではないまとめを作る際も有効です。ただし、何度も復習しやすいように、付箋をはるなどして、間違えた部分にアクセスしやすい改造を施しましょう。

まとめ

  • 出題数の多い科目から順に勉強する
  • 科目別の勉強は問題集を解くことから始める
  • 網羅的なまとめは作らない

ここで解説した勉強戦略以外にも、国家試験を効率よく突破する戦略はたくさんあります。

また、他の人に合っている戦略が自分に合ってるとは限りませんし、その逆もよくあることです。

「自分にとって間違った勉強法」が「友達にとって正解の勉強法」であることもしばしばあります。

故に、友人の勉強法を自分に吸収することはあっても、決して友人の勉強法を批判したり意見を言ったりしてはいけません

誰がどんな勉強法で挑んだとしても「受かったもん勝ち」です。

愛玩動物看護師国家試験には合格者数の上限は存在しません。合格点を超えた者全員が勝者です。

誰かと比べて満足したり悲観したりせず、自分とだけ向き合うことが求められているのです。

おすすめの勉強戦略があればどうぞコメントよろしくお願いします!


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