5大栄養素とは

動物栄養学
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動物の5大栄養素は以下の5つの成分のことです。

  • 糖質
  • 脂質
  • タンパク質(アミノ酸)
  • ビタミン
  • ミネラル

それぞれどういう成分なのか、簡単に解説します。

糖質

糖質は、身体がエネルギー源として使用するための食物です。

炭水化物のうち、繊維質(食物繊維)を除いたものを糖質とよびます。

余談

炭水化物 = 糖質 + 繊維質

主に炭水化物から摂取されますが、脂質やタンパク質も少量の糖質を含んでいます。

含有量が多い食物としては、ご飯やパン、スパゲティなどがあります。

糖質を摂りすぎると、肥満や糖尿病などの健康リスクがあります。

ネコは肉食動物のため、糖質の分解能が人や犬ほど発達していないため、高デンプン食は適さないと言われています。

脂質

脂質も、身体がエネルギー源として使用するための食物です。

また、脂質は、細胞膜(リン脂質二重膜)を形成するためにも必要です。

含有量が多い食物としては、肉類、乳製品、油脂類などがあります。

脂質を摂りすぎると、動脈硬化や心臓病などの健康リスクがあります。

ネコではアラキドン酸が必須脂肪酸となっています。

タンパク質(アミノ酸)

アミノ酸は、身体の構成成分であるタンパク質を構成する基本的な要素です。

タンパク質は、筋肉を形成するために必要であり、また免疫力を高める役割もあります。

含有量が多い食物としては、肉類、魚介類、卵、乳製品などがあります。

タンパク質を摂りすぎると、肝臓や腎臓への負担がかかるため、肝臓や腎臓の疾患を持つ動物は食餌制限されることがあります。

ネコはタウリンというアミノ酸(アミノ酸誘導体)が必須アミノ酸であることが有名です。

ビタミン

ビタミンは、少量でありながらも身体の機能を支える必要がある栄養素です。

人間は、摂取した食物からビタミンを取り出すことができます。

さまざまな種類のビタミンがあり、それぞれが身体の様々な機能を支える役割を果たします。

ビタミンの種類と役割の概要
ビタミン含有量が多い食物役割
ビタミンAニンジン、カロリン、卵、乳製品眼の発色や免疫力を高める
ビタミンB1穀物、豆類、肉類、魚介類糖代謝を触媒する
ビタミンB2乳製品、肉類、魚介類、野菜生殖、成長
ビタミンB6豆類、魚介類、肉類、乳製品補酵素
ビタミンB12肉類、魚介類、乳製品赤血球を形成する
ビタミンCキウイフルーツ、ブロッコリー、レモン、トマト免疫力を高める
ビタミンD卵、乳製品、魚介類骨を形成する
ビタミンEナッツ類、種子類、油脂類抗酸化作用
ビタミンK菜花、豆類、カリフラワー、乳製品血液凝固に関わる
ビタミンの種類と役割の概要

ミネラル

ミネラルは、身体を構成する基本的な成分であり、さまざまな種類のミネラルがあります。

それぞれが身体の様々な機能を支える役割を果たします。

例えば、カルシウムは骨を形成するために必要であり、鉄は血液の赤血球を形成するために必要です。

以下は主なミネラルの種類とその役割です。

ミネラルの種類と役割
ミネラル含有量が多い食物役割
カルシウムミルク、チーズ、ほうれん草、サラダ骨を形成する
リン豆類、ほうれん草、大豆、肉類骨を形成する
カリウムバナナ、トマト、豆類、菜花血圧を正常に保つ
ナトリウム塩分を多く含む食品体内の水分をバランスよく保つ
マグネシウム全粒穀物、ナッツ類、ほうれん草、カリフラワーエネルギー代謝を促進する
肉類、魚介類、卵、豆類血液の赤血球を形成する
肉類、魚介類、堅果類、豆類血液を形成する
マンガン豆類、小麦粉、肉類、魚介類血液を形成する
亜鉛肉類、魚介類、堅果類、全粒穀物免疫力を高める
ヨウ素海藻類、牛乳、卵甲状腺を正常に機能させる
セレンブロッコリー、カリフラワー、豆類、肉類免疫力を高める
コバルトマグロ、牛肉、豚肉、鶏肉血液を形成する
ミネラルの種類と役割

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